米テキサス州で火球爆発、ソニックブームも、ケガ人なし
NASAによると、この隕石は直径約90センチで、時速約5万6000キロという高速で飛行していた。
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米航空宇宙局(NASA)は21日、テキサス州上空で質量約1トンの隕石が大気圏に突入し、火球となって爆発・分裂したと発表した。この現象は21日午後に確認され、広範囲で閃光や爆発音を観測、市民の間で大きな驚きをもって受け止められた。
NASAによると、この隕石は直径約90センチで、時速約5万6000キロという高速で飛行していた。テキサス州ヒューストン北西の上空約79キロ付近で初めて明るい火球として観測され、その後南東方向へ進みながら高度約47キロ付近で爆発・分裂した。分裂時には大きな圧力波が生じ、地上では雷のような轟音、いわゆるソニックブームが広い地域で聞かれた。
目撃情報はヒューストン周辺にとどまらず、ダラスやオースティン、さらにはサンアントニオなど遠方からも寄せられた。多くの市民が「空を横切る明るい光」や「緑色の閃光」を見たと証言し、光の到達後に遅れて低い爆発音が響いたとの報告が相次いだ。NASAには100件以上の目撃報告が寄せられ、今回の現象が広範囲に及んだことが裏付けられている。
さらに、ヒューストン近郊では隕石の破片が地上に到達した可能性も指摘されている。ある住宅では屋根と床に穴が開き、内部から重い岩石状の物体が見つかったと報告された。NASAはこの物体が隕石の一部である可能性について確認を進めている。気象レーダーの解析でも、ヒューストンの広い範囲にかけて、破片が落下した可能性が示されている。
今回の隕石は大気圏突入時の摩擦と圧力により急激に加熱・破砕される「エアバースト(空中爆発)」を起こしたとみられる。この種の現象では大部分の物質が蒸発し、地表に到達するのはごく一部に限られる。実際、今回も人的被害は確認されていない。
なお、米オハイオ州上空でも今月、より大型の隕石が爆発し衝撃波を伴う現象が報告されるなど、北米で火球現象が相次いで観測されている。専門家はこうした比較的小規模な隕石の大気圏突入は珍しい現象ではないが、人口密集地上空での発生は珍しく、注目度が高いとしている。
