◎ゼレンスキー氏はロシアの猛攻に直面するウクライナへの新たな武器供与を模索する何人かの指導者を説得した。
ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領が6日、ドイツ西部のラムシュタイン空軍基地で同盟国の軍事指導者と会談した。
ゼレンスキー氏はロシアの猛攻に直面するウクライナへの新たな武器供与を模索する何人かの指導者を説得した。
しかし、最も強力な同盟国を動かすことはできなかったようだ。会談の後、オースティン(Lloyd Austin)米国防長官は長距離兵器がゲームチェンジャーになるという考えに反発した。
ウクライナは追加の武器供与と、ロシアの奥深くを攻撃できる長距離兵器とその使用を許可するよう求めている。
オースティン氏はウクライナへの追加支援を発表したうえで、記者団に対し、「私は1つの兵器が決定打になるとは思っていない」と語った。
またオースティン氏は「ウクライナ側には数百キロ先の標的を攻撃する他の手段がある」と強調した。
ロシア軍は今週、中部ポルタワ州の軍事通信研究所を弾道ミサイル2発で攻撃。この空爆により、50人以上が死亡、300人近くが負傷した。
ゼレンスキー氏は追加の防空システムだけでなく、このような空爆を行うロシア軍の拠点、ロシア領内の奥深くにある拠点を攻撃できる長距離兵器を求めている。
ウクライナ当局は6日、ロシアが東部ドニエプロペトロフスク州に向けて5発の弾道ミサイルを発射し、少なくとも50人が負傷したと発表した。
ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は1カ月を超え、数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。