▽ホワイトハウスの新たなアプローチに苦慮しているウクライナは先月の首脳会談が破綻して以来、現実的な対応を求めている。
とウクライナのゼレンスキー大統領(AP通信).jpg)
ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が10日、サウジアラビアの首都リヤドでサルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)と会談した。
ウクライナと米国の高官による会談は11日に予定されている。トランプ政権はロシア・ウクライナ戦争の終結に向けた実質的な前進を期待している。
トランプ(Donald Trump)大統領は戦争の早期終結を追求すると強調。ロシアと直接協議しつつ、ウクライナへの軍事支援と情報共有を一時停止した。
ホワイトハウスの新たなアプローチに苦慮しているウクライナは先月の首脳会談が破綻して以来、現実的な対応を求めている。
ゼレンスキー氏は11日にルビオ(Marco Rubio)米国務長官らと会談する予定だ。
サウジはロシアによる侵攻以来、捕虜交換を仲介したり、先月の米・ロシア会談を主催するなど、仲介役を務めてきた。
11日の米・ウクライナ協議は首脳会談が破綻して以来、初の公式協議となる。トランプ政権のウィトコフ(Steve Witkoff)中東担当特使は10日、この協議に大きな期待を寄せていると表明した。
ウィトコフ氏はフォックスニュースのインタビューで、「実質的な進展が期待できると思っている」と語った。
またウィトコフ氏はゼレンスキー氏が今週、鉱物の取引に署名するために米国を訪問すると思うかと尋ねられ、こう答えた。「期待しています。良い兆候がみられます。とても良い兆候です...」
一方、ルビオ氏は鉱物取引について、「まだ詳細は決まっていない」として、より慎重な姿勢を示している。
ルビオ氏は10日、「11日の会談で合意文書に署名しなくても成功する可能性がある」とし、「和平に向けてウクライナが譲歩する用意があるかどうかを見極める必要がある」と強調した。
ロシア軍は協議に先立ち、ウクライナ東部と越境攻撃を受けている西部クルスク州で攻勢を強めているとみられる。