▽この事故は中部ラリサで23年2月28日に発生。350人以上を乗せた旅客列車と貨物列車が正面衝突し、57人が死亡した。
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ギリシャの首都アテネで2月28日、同国史上最悪の鉄道事故から2周年を記念する大規模なデモが行われ、一部の暴徒と機動隊が衝突した。
暴徒は機動隊に向けた火炎瓶や石を投げつけ、機動隊は催涙ガス、スタングレネード、放水銃で応戦した。
この事故は中部ラリサで23年2月28日に発生。350人以上を乗せた旅客列車と貨物列車が正面衝突し、57人が死亡した。
事故原因は駅長が線路のポイント切り替えを行わなかったためとされている。
鉄道運営事業社ヘレニック・トレインは2台の列車を同じ線路に誤って誘導したとして、駅長を懲戒処分にした。
アテネではこの日、正義を求めるゼネラルストライキが行われ、さまざまな立場の数万人が国内の各都市で街頭に繰り出した。
デモ隊は事故後の保守政権の説明責任の欠如と、捜査の遅れに抗議した。
北部テッサロニキでも暴徒と警察官が衝突。押し合いへし合いの大乱闘に発展した。
地元メディアによると、アテネの国会付近で衝突が繰り返され、少なくとも20人が手当てを受けたという。
警察は声明で、120人が拘束され、うち27人が逮捕されたと明らかにした。乱闘は近くの通りに波及し、フードをかぶった集団が機動隊に石を投げつけた。