◎衛兵は車のフロントタイヤに向け発砲したが、車はそのまま走り続け、バチカン宮殿の中庭に入った。
バチカン市国で18日、精神疾患を抱えた男性が運転する車が同国の入り口ゲートに突っ込んだ。
スイス衛兵によると、車はゲートを吹き飛ばして市内に入ったという。事件は18日の午後8時過ぎ(現地時間)に発生した。
地元メディアはスイス衛兵の声明を引用し、「衛兵は車のフロントタイヤに向け発砲したが、車はそのまま走り続け、バチカン宮殿の中庭に入った」と伝えている。
それによると、運転手はその後まもなく衛兵に取り押さえられたという。負傷者はいなかったようだ。
運転手は30代後半から40代前半の男性で、「精神疾患の兆候がみられる」という。それ以上の詳細は明らかにされておらず、当局が捜査を進めている。
事件発生時、フランシスコ教皇(Pope Francis)は現場の反対側にあるホテル「カーサ・サンタマルタ」にいたとみられる。
地元メディアによると、ゲートが突き破られたことを示す警報が鳴った後、同ホテル前の広場につながる正門が閉じられたという。
バチカン市国に続くゲートは夜間、全て封鎖される。
バチカン宮殿には法王の居室、公文書館、その他の重要施設があり、スイス衛兵によって24時間警備されている。