◎米国は首都ストックホルムの南に位置するゴッドランド島をこの地域の安全保障の重要な拠点に位置付けている。
左からスウェーデン・フィンランド・米国の国旗(Getty-Images)

米国とNATO加盟を目前に控えたスウェーデンが新たな防衛協力協定に署名した。現地メディアが6日に報じた。

スウェーデンのヨンソン(Pål Jonson)国防相は5日、ワシントンD.C.でオースティン(Lloyd Austin)国防長官と会談。米軍がスカンディナビア全土の軍事基地にアクセスできるようにする防衛協力協定に署名した。

ヨンソン氏は公共放送スウェーデン・テレビ(SVT)の取材に対し、「これはスウェーデンが戦争や危機の際、米国の支援を受ける体制を整えるものである」と説明した。

またヨンソン氏は「これは国内の全基地へのアクセスを認めるものではなく、軍事的見地から最も重要な場所、例えば防衛装備品を保管できる場所などに適用される」と述べた。

オースティン氏は「スウェーデンがNATOに加わることで、我々はさらに強くなる」と強調した。

米国は首都ストックホルムの南に位置するゴッドランド島をこの地域の安全保障の重要な拠点に位置付けている。

ゴッドランド島はバルト海のロシア領カリーニングラード州(飛び地)から300キロほどしか離れていない。

米国は2021年、スウェーデンの隣国ノルウェーと同様の協定を結び、現在、NATO加盟国フィンランドとデンマーク、他の北欧2カ国とも同様の協定について交渉している。

スウェーデンとフィンランドは昨年、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、NATOに加盟を申請。フィンランドは今年4月に加盟した。

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