◎バイデン氏は26日にウクライナのゼレンスキー大統領と会談する予定だ。
米ワシントンDCホワイトハウス、バイデン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領(AP通信)

米国のバイデン(Joe Biden)大統領は26日、ウクライナへの新たな安全保障支援を発表する予定だ。現地メディアが25日に報じた。

それによると、米政府はF16戦闘機に搭載できる誘導滑空爆弾を含む3億7500万ドル(約540億円)相当の新たな軍事支援を供与する予定だという。

バイデン氏は26日にウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領と会談する予定だ。

ABCニュースは国防総省関係者の話しとして、「この誘導滑空爆弾AGM-154 JSOWは格納式の翼をもち、最大70マイル(約112キロ)先の目標に到達することができる」と伝えている。

JSOWにはいくつかのバージョンが存在するが、ウクライナに供与するのはクラスター弾を搭載したものだという。

米政府はウクライナ安全保障支援構想(USAI)の下、20億ドル以上の援助も間もなく発表する予定である。

これは政府がこれまで連邦予算で行ってきた支援とは異なり、その実現には数カ月から数年かかる可能性がある。USAI資金はウクライナへの軍需品の補充に充てられるという。

ゼレンスキー氏は25日、国連総会で演説、26日にはホワイトハウスでバイデン氏に自身が策定した「勝利計画」を説明、その詳細を公表する予定だ。

ゼレンスキー氏は23日に放送されたABCニュースのインタビューで勝利計画の重要性を強調。「米国を中心とする同盟国だけでなく、全世界にそれを支持・強化するよう働きかけていく」と述べた。

ゼレンスキー氏は勝利計画の詳細を明らかにしていないが、それには具体的な軍事物資の供給要請や、戦後ウクライナの安全保障に関する提案も含まれているという。

ゼレンスキー氏はインタビューの中で、その中にウクライナのNATO加盟が含まれることを認めた。

ABCはウクライナ大統領府に近い情報筋の話しとして、「勝利計画は5つの重要な要素で構成され、そのうち4つは今すぐ実行すべきもの、1つは戦争が終わった後に実行するもの」と報じた。

ゼレンスキー氏はバイデン氏との会談後、ハリス(Kamala Harris)副大統領とも会談予定。26日か27日にトランプ(Donald Trump)前大統領とも会談する予定としていたが、一部メディアはトランプ氏との会談は見送られたと伝えている。

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