◎マイクロソフトのスミス副会長兼CEOはマクロン大統領とともにフランス本社を訪れた。
米マイクロソフトは13日、フランスで急成長している人工知能(AI)部門を強化するため、今年中に40億ユーロ(約6740億円)を投資すると発表した。
これはマクロン(Emmanuel Macron)大統領が主催するビジネス促進イベント「チューズ・フランス(Choose France)」で発表された。
このイベントは外国投資を誘致し、経済成長を促す取り組みのひとつである。
マイクロソフトのスミス(Brad Smith)副会長兼CEOはマクロン氏とともにフランス本社を訪れた。
スミス氏はメディア向けのブリーフィングで投資を発表。「我々はここフランスでAI分野を増強する。AIをフランスのすべての人のために活用する」と表明した。
それによると、投資先は次世代クラウドとAIインフラなど。2025年末までに最大2万5000台の最新GPU(グラフィック・プロセッシング・ユニット=数学的計算を高速に実行できる電子回路)をフランスに提供する予定。
さらに同社は2027年末までに100万人のフランス人AI技師を育成するAI学習イニシアチブを立ち上げ、国民に将来即戦力となるスキルを身につけることの重要性を強調するとしている。
マクロン氏はこの発表を歓迎し、「フランスをAI部門のトップランナーにする取り組みを推進し続ける」と約束した。
世界のAIトップ企業は米グーグル。マイクロソフトもトップ10に入っており、生成AIなどの開発を強化している。