◎ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は20日目に入った。
ロシア西部ベルゴロド州当局は25日、ウクライナ軍の砲撃により、民間人5人が死亡、12人が負傷したと明らかにした。
ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は20日目に入った。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。
ウクライナ東部ドネツク州では25日、ロシア軍のミサイルがホテルに着弾し、ジャーナリスト2人が負傷、1人が行方不明になっている。3人はロイター通信の記者で、ウクライナ、米国、イギリス人だという。
ベルゴロド州政府によると、ウクライナ国境から40キロほど離れた集落に砲弾が着弾し、少なくとも12人が負傷、うち16歳の少女が意識不明の重体だという。
別の集落はウクライナ軍のドローン攻撃を受け、男性1人が死亡したと伝えられている。
一方、ドネツク州のウクライナ当局はクラマトルスク市内のホテルにロシア軍のミサイルが着弾し、全壊したと発表。2人が救助され、もう1人の捜索が続いている。
ロイターは6人のクルーが滞在していたクラマトルスク市内のホテルが攻撃を受け、2人が負傷、もう1人が行方不明になっていると報じた。救助された2人は市内の病院に搬送され、治療を受けているという。
残り3人にケガはなかった。ホテル従業員らの安否は明らかになっていない。
ドネツク当局は声明で、「ロシア軍は戦術核を搭載可能な地上発射型ミサイルシステム・イスカンデルMを使い、ホテルは瓦礫の山に変えた」と非難した。
ウクライナ軍参謀本部によると、ドネツク州ポクロフスクとその周辺の前線で激しい戦闘が続いているという。