◎ゼレンスキー氏は今週、自身が策定した対ロシア戦争の「勝利計画」を公表。欧州の同盟国は様々な反応を見せている。
ウクライナのゼレンスキー大統領(Getty Images)

ウクライナ空軍は19日、ロシア軍が100機以上のドローンと6発のミサイルを発射し、そのうちドローン42機とミサイル4発を撃墜、ドローン46機が電子戦システムにより墜落したと明らかにした。死傷者の情報はない。

ウクライナ東部の前線で激しい戦闘が続く中、ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は19日、各地の前線で戦う部隊を支援・強化するために、新たな旅団を来月末までに編成すると発表した。

ゼレンスキー氏は今週、自身が策定した対ロシア戦争の「勝利計画」を公表。欧州の同盟国は様々な反応を見せている。

フランス政府は19日、この計画を支持すると表明。さらに、来年1~3月までにウクライナに最初のミラージュ2000-5戦闘機を引き渡すと明らかにした。

勝利計画にはウクライナのNATO加盟への正式な招待や、ロシア国内の軍事目標を攻撃するための西側の長距離ミサイルの使用許可が含まれている。

ゼレンスキー氏は戦場におけるウクライナの立場を強化し、和平交渉に臨むために必要と考える提案について、同盟国、特に米国の支持を得たい考えだ。

しかし、アナリストたちはバイデン政権が11月5日の大統領選挙前に決断を下す可能性は低いとみている。

アナリストたちは大統領選の結果が勝利計画の成否を左右すると指摘。バイデン(Joe Biden)大統領は今のところ、この計画に言及していない。トランプ(Donald Trump)前大統領が勝利した場合、この計画は機能しなくなる可能性が高い。

アナリストたちはこの計画について、西側が世界最大の核保有国であるロシアのエスカレーションを恐れていることを考えると、非常に野心的だと評価している。

ウクライナ政府はこれまでにも、パトリオットやF16戦闘機の供与など、かつては非現実的とされてきた要求に対し、西側の支持を得てきた。

こうした中、ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は75日目に突入。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。

ウクライナ当局は19日、数十人の北朝鮮兵がロシア軍兵士から物資を受け取る動画を公開。撮影場所は明らかにしていない。

韓国政府は今週、北朝鮮がロシア極東地域に特殊部隊1500人を派遣、軍事基地で訓練しているとし、ウクライナでの戦闘に投入される可能性が高いと報告。「重大な安全保障上の脅威である」と警告した。

ゼレンスキー氏も最終的に1万人を超える北朝鮮兵がこの戦争に参加する可能性があるという見方を示している。

ロシア国防省は19日、ウクライナと国境を接する西部ベルゴロド州などに飛来したウ軍のドローン16機を撃墜したと発表した。

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