◎ウクライナ政府はこの攻撃に関する声明を出していない。
ロシア非常事態省は12日、西部ベルゴロド州の10階建てアパートがウクライナ軍のミサイル攻撃を受け、これまでに13人の死亡を確認したと明らかにした。
ウクライナ政府はこの攻撃に関する声明を出していない。
ベルゴロド州知事室はテレグラムに声明を投稿。「市内の10階建てアパートがウクライナ軍による大規模攻撃を受けた」と書き込んだ。
ロシア国防省は同日、アパートを攻撃したのはクラスター型弾頭を搭載できるトーチカU戦術弾道ミサイルで、ウクライナ軍が夜間に発射した数発のうちの1発であると報告した。
同省は撃墜したその破片がアパートに当たったと説明している。
トーチカU戦術弾道ミサイルは旧ソ連で開発された自走式戦術車から発射する短距離ミサイルのひとつ。500kgの弾頭と慣性誘導を備え、重量は2トン、最大射程は120キロ。
非常事態省は救助隊が13人の遺体を収容し、捜索活動を続けていると述べた。
国営テレビが報じた映像にはアパートの中央部分に大きな穴が開いていると様子が映っていた。
ロシア軍はウクライナ東部ハルキウ州を制圧すべく、この地域の前線に兵力を集めているとみられる。
ウクライナ軍参謀本部は12日、ハルキウ州とドネツク州の前線とその周辺で激しい戦闘が続いていると報告した。
ハルキウ州政府によると、ロシア軍の攻撃を受けた複数の集落から2000人近くが避難を余儀なくされたという。ロシアは国境の安全を確保するため、ハルキウ州に「緩衝地帯」を設ける狙いがあるとみられる。