ウクライナとロシア、和平交渉の直後にドローン攻撃を再開

両国は前日、トルコのイスタンブールで実施した3回目の和平協議で、軍人と民間人を含む一段の捕虜交換を行うことで合意した。
2025年7月19日/ウクライナ、南部オデーサ州、ロシア軍のドローンが着弾した団地(ロイター通信)

ウクライナとロシアが24日、ドローン攻撃を再開した。

両国は前日、トルコのイスタンブールで実施した3回目の和平協議で、軍人と民間人を含む一段の捕虜交換を行うことで合意した。

それから数時間後、ウクライナのドローンがロシア南部の黒海沿岸地域を攻撃し、1人が死亡、1人が負傷し、石油貯蔵施設が被害を受けた。

ロシア軍は南部の港湾都市オデーサ州に自爆ドローンを送り込み、住宅やその他建物で火災が発生した。

ロシア南部クラスノダール州当局は24日、テレグラムへの投稿で、防空部隊が撃墜したウクライナ軍のドローンの破片により、女性1人が死亡、もう1人の女性が重傷を負ったと明らかにした。

ソチ南部ではウ軍のドローンが石油基地に落下、被害が出たとされる。ロシア当局は詳細を明らかにしていない。

ロシアの航空当局はソチ空港の運航が約4時間停止されたと発表した。

オデーサ州ではアパートの2階部分に自爆ドローンが激突、炎上した。同州政府によると、市内の複数の建物、民家、キオスク、ガソリンスタンドで被害が確認されたという。

両国の交渉担当は停戦条件と首脳会談の可能性についても話し合ったとみられるが、意見の隔たりは大きく、交渉が前進する可能性はほとんどないように見える。

ロシア軍はこの数週間、ウクライナ全土へのドローン・ミサイル攻撃を強化している。

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