◎負傷した14人のうち7人は重体、残り7人は中程度の怪我。
ウクライナ当局は21日、東部ハルキウ州の配送センターにロシア軍のミサイルが着弾し、郵便局員6人が死亡、14人が重傷を負ったと発表した。
ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はテレグラムに声明を投稿。「ハルキウ州の仕分けオフィスが攻撃を受けた」と明らかにした。
ゼレンスキー氏が投稿した写真には窓ガラスが吹き飛んだ建物が写っていた。
ハルキウ州政府によると、犠牲者は全員郵便局の職員(19~42歳)だという。
消防と警察が捜索・救助活動を続けており、死傷者の数は増える可能性がある。
ロシア国防省はこの空爆に関するコメントを出していない。
ウクライナ公共放送は関係者の話しとして、「負傷した14人のうち7人は重体、残り7人は中程度の怪我」と伝えている。
ハルキウ州とロシア国境は30キロほどしか離れておらず、東部ドネツク州の前線からも近い。
ハルキウ市当局は今月初め、同国初の地下学校を市内に建設すると明らかにした。多くの子供が対面授業を受けられず、オンラインで勉強している。
一方、ウクライナ軍は東部と南部の広い範囲で領土奪還作戦を継続・加速させている。
これはロシアが2014年に強制併合したクリミア半島を奪還する作戦のひとつとみられ、そこに続く補給路を断つことを目的としているようだ。
しかし、ロ軍の抵抗は思いのほか強く、ウ軍は南部ザポリージャ州とヘルソン州の限られた領土しか奪還できていない。
東部ドネツク州アウディーウカをめぐる戦闘も膠着状態に陥っている。