◎ロシア軍の誘導滑空爆弾が第2の都市ハルキウ市の住宅地や電力インフラなどに着弾。同市の50%が停電した。
ウクライナ政府は23日、ロシア軍が東部ハルキウ州の住宅地などを空爆し、少なくとも1人が死亡、11人が負傷したと明らかにした。
それによると、ロシア軍の誘導滑空爆弾が第2の都市ハルキウ市の住宅地や電力インフラなどに着弾。同市の50%が停電したという。
ロシア軍は前日にもハルキウ市の集合住宅を空爆。3人が死亡、41人が負傷している。
ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は23日のビデオ演説で、同盟国に防空システムの供与を急ぐよう改めて強く呼びかけた。
またゼレンスキー氏は「地対空迎撃ミサイルシステム・パトリオットとF16戦闘機、そして、ロシアの空爆に対応できる十分な射程のある兵器が必要である」と強調した。
ウクライナ空軍によると、防空部隊は首都キーウ方面に向かっていたミサイル2発を撃墜し、その破片が住宅地に落下、2人が負傷したという。
東部ドネツク州のウクライナ当局は23日、ロシア軍の砲撃で民間人少なくとも2人が死亡、4人が負傷したと明らかにした。
それによると、砲弾は2年前にロシアが併合したドネツク人民共和国の領内から撃ち込まれたという。
一方、ウクライナ海軍は23日、ロシア南部クラスノダール地方にあるイラン製自爆ドローンの製造・保管施設を破壊したと発表。その写真を公開した。
それによると、海軍の訓練教官と士官候補生が21日夜にドローン攻撃を仕掛け、施設の破壊に成功したという。
ロシア国防省は22日の声明で、クラスノダール地方に飛来した多数のドローンを撃墜したと報告していたが、被害の有無には言及していなかった。