▽ウクライナ軍によるクルスク州への越境攻撃は開戦から5カ月を迎えた。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。
ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は6日、ロシア西部クルスク州での戦闘について、昨年8月以来、ロシア軍はクルスクだけで3万8000人以上の死傷者を出していると明らかにした。
ウクライナ軍によるクルスク州への越境攻撃は開戦から5カ月を迎えた。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。
ゼレンスキー氏は大統領府のウェブサイトに掲載された声明で、「我々はロシア領土の緩衝地帯を維持し続け、ロシアの軍事施設や兵士を破壊している」と述べた。
またゼレンスキー氏はウクライナ軍がこの地域で新たな攻撃を開始したと認めた。
ロシア国防省も同日、ウクライナ軍がクルスク州への大規模攻撃を開始し、クルスク市を3方向から攻撃していると報告していた。
それによると、ロシア軍はウクライナ軍の3部隊のうち、2つを撃退したという。
ロシア軍は北朝鮮軍兵士と協力して失った領土を徐々に回復していると主張しているが、戦況はほとんど明らかになっていない。
ゼレンスキー氏はいくつかの集落で激しい戦闘が続いていると説明。「クルスク作戦が始まって以来、敵はこの地域だけですでに3万8000人以上の兵力を失った」と述べた。
米国のシンクタンク戦争研究所は6日、ウクライナ軍が5日にクルスク州の少なくとも3つの地域で攻撃作戦を再開し、戦術的な前進を遂げたと指摘した。