◎ウ軍が24日未明にクリミア半島に大規模なドローン攻撃を仕掛けた。
ロシア当局は24日、ウクライナ軍が南部クリミア半島への大規模なドローン攻撃を開始したと明らかにした。
それによると、この攻撃は昨年2月の開戦以来、最大規模だという。ウ政府はこの発表に関する声明を出していない。
このドローン攻撃で死傷者や被害が出たかどうかは不明である。
一方、ウクライナ当局は同日、ロシア軍が東部ドネツク州の要衝アウディーウカに対する攻撃を強化したと報告。「人海戦術を仕掛け、多大な損失を被っているにもかかわらず、次々と兵士を投入している」と明らかにした。
ロ軍はアウディーウカ占領を目指しているものとみられるが、ドネツク州バフムートと同じく、戦況は膠着状態に陥っているようだ。
ウ軍も今年6月に反攻を本格化させたが、思うように前進できていない。
南部ヘルソン州のロシア知事は24日、テレグラムに声明を投稿し、「ウ軍が24日未明にクリミア半島に大規模なドローン攻撃を仕掛けた」と書き込んだ。
また同知事は、「ロ軍の防空部隊はクリミア半島北部でウ軍のドローン数十機を撃墜した」と主張した。
ロシア国防省も声明を発表。「防空部隊がクリミア上空でウ軍のドローン13機を、ロシア南部上空で別のドローン3機を撃墜した」と述べた。
ウクライナ当局はこの主張に関するコメントを出していない。
ロシアは10月10日以来、アウディーウカ占領を試み、ウ軍の拠点や住宅地に少なくとも3回、大規模攻撃を仕掛けたとみられる。
米シンクタンク戦争研究所によると、アウディーウカをめぐる戦いはバフムート争奪戦を彷彿させるものとなっている。バフムートは9カ月にわたる戦いで壊滅、そこで生活していた市民約7万人の大半が避難を余儀なくされた。