◎ウクライナ軍は長距離兵器でロシア領内の奥深くにある軍事基地や戦闘機を破壊すれば、被害を減らせると主張。西側諸国にこれを認めるよう何度も訴えてきた。
ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は14日、ロシア軍がウクライナ全土に数十機のドローンを発射したと明らかにした。
ウクライナ空軍によると、ロ軍が発射したイラン製自爆ドローン76機のうち72機を撃墜したという。ドローンは首都キーウを含む都市部に向かっていた。
一方、ロシア国防省も同日、ウクライナ国境沿いの少なくとも2地域にウ軍のドローンが飛来したと発表した。
それによると、防空部隊が西部クルスク州上空で10機、ベルゴロド州上空で9機を撃墜したという。
米ホワイトハウスで13日に行われた米英首脳会談ではウクライナに供与した長距離兵器でのロシア領への攻撃を許可するかどうかが話し合われた。
両政府は使用制限を解除しておらず、それに関する新たな発表もなかった。
ウクライナ軍は長距離兵器でロシア領内の奥深くにある軍事基地や戦闘機を破壊すれば、被害を減らせると主張。西側諸国にこれを認めるよう何度も訴えてきた。
ゼレンスキー氏はテレグラムに声明を投稿。「我々は国民の生命を守るために、より多くの防空シールド、防空能力、長距離兵器による攻撃を必要としている」と書き込んだ。
米国務省は14日、テレグラムに「米国の目標は、ウクライナがロシアの侵略にできるだけ効果的に抵抗できるようにすることだ」と投稿。プーチン(Vladimir Putin)大統領はウクライナで戦略的失敗を続けるだろうと強調した。
ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官とラミー(David Lammy)英外相は今週キーウを訪問した際、ゼレンスキー氏らと長距離兵器の制限解除などについて協議していた。