◎警察は極右活動家の妨害行為に目を光らせていた。
9月19日、ウクライナの首都キエフでLGBTコミュニティの権利を支援する団体が毎年恒例のゲイプライドパレードを開催し、約7,000人が参加した。
虹色の旗とカラフルな衣装を身につけた人々はキエフの中央通りを行進し、一部のグループは「右翼と戦え!」と書かれた看板を掲げながらLGBTQ+の権利を確立するよう呼びかけた。
現地メディアによると、主催団体はシビル・パートナーシップの合法化やLGBTQ+に対するヘイトクライムを取り締まる法律の策定を含む計8つの要求を政府に提案したという。
団体の当局者は声明で、「ウクライナのLGBTコミュニティは体系的な脅迫、暴力、圧力、混乱、極右活動家の攻撃にウンザリしている」と述べた。「私たちはLGBTQ+の権利を速やかに拡大するよう求めます...」
現地メディアによると、警察は極右活動家の妨害行為に目を光らせていたという。ウクライナの人権オンブズマン、リュドミラ・デニソワ氏は19日、極右に暴力を控えるよう促した。「ウクライナの憲法は性的指向や性同一性などに関係なく、すべての人に平等な権利を保障すると宣言しています」
キエフの公園ではLGBTの権利拡大に反対する集会が開催され、極右活動家数百人が集まったと伝えられている。暴力は報告されていない。
ウクライナは1991年に同性愛を違法と見なす法律を廃止した。2015年には労働法が改正され、職場でのLGBTの人々に対する差別が禁止された。
しかし、正教会の保守的なグループはLGBTの権利拡大に反対し、過激な思想を持つ極右組織の構成員はLGBTコミュニティ、支援団体、ゲイプライドパレードなどへの攻撃を繰り返している。
支援団体によると、ウクライナの警察はLGBTの権利に反対するという動機の暴力や脅迫を無視することが多く、極右組織を少し過激なフーリガンに分類しているという。