ウクライナ和平協議、ゼレンスキー氏「準備できている」米ロ次第
ゼレンスキー氏は会談に臨む準備が整っていると強調しつつ、次回協議の日時や場所の設定は米国とロシア両政府の判断に委ねられているとの考えを示した。
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ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は15日、ウクライナとロシア、米国が参加する次の和平協議の開催に向け、米国とロシア側の合意を待っていると明らかにした。ゼレンスキー氏は会談に臨む準備が整っていると強調しつつ、次回協議の日時や場所の設定は米国とロシア両政府の判断に委ねられているとの考えを示した。和平実現への協議はウクライナにとって最重要課題であるが、中東情勢が悪化する中、先行きに不透明感が漂っている。
今回の発言はこれまで開催されてきたいわゆる三者協議が中断している状況を受けたものである。これまで米国が仲介に入り、アラブ首長国連邦(UAE)やスイス・ジュネーブで数回にわたり会談が行われたが、決定的な進展には至っていない。特に今年に入り、米国とイスラエルによるイランへの攻撃をきっかけに中東情勢が緊迫したことが、交渉の延期や先送りの一因となっていると報じられている。
ゼレンスキー氏は、「ウクライナは事態を打開するための具体的な構想を持っており、和平交渉へ真剣に取り組む用意がある」と繰り返している。米側が次の協議を主導する意向を示しているとされる一方で、ロシア側は米国での開催に難色を示しており、この点が調整の障害となっている。米国は会談を米国内で開催しようとしているが、ロシアはスイスやトルコなど他国での開催を求めているとの報道もある。いずれにせよ、今後の協議の開催は米露両国の調整結果が大きく影響する見込みだ。
ロシアのウクライナ侵攻は2022年2月に始まり、これまでに数十万人規模の死傷者や数千万人の避難民を出している。ウクライナ政府は和平に向けた交渉を重視し、戦争終結後の安全保障や領土保全を確保するための枠組みづくりに取り組んでいる。だがロシア側はウクライナの一部地域に対する支配権を確保したまま和平条件を設定する姿勢を崩しておらず、交渉は難航している。
ゼレンスキー氏は中東情勢の悪化がウクライナ支援や国際社会の関心を分散させるおそれを指摘している。特にイラン紛争が西側諸国の外交・軍事リソースを逼迫し、ウクライナへの支援の継続性を損なう可能性があるとの懸念を示している。このため、ウクライナは米国や欧州諸国との連携を強化しつつ、多方面での外交努力を続けている。
ゼレンスキー氏の発言はウクライナ国内外で大きな注目を集めている。しかし、米国とロシアの調整が円滑に進むかどうかは不透明で、今後の国際情勢の動向が協議の行方を左右する可能性がある。国際社会は紛争終結への道筋を模索し続けており、ウクライナ政府も和平実現に向けた努力を続ける構えだ。
