◎英政府はスコットランドの独立願望について、2014年の住民投票で結果が示された指摘している。
イギリスのスナク(Rishi Sunak)首相は13日、訪問先のスコットランドで会見し、スタージョン(Nicola Sturgeon)首相と建設的な協力関係を構築すると約束した。
報道によると、スナク氏はスタージョン氏との非公開会合で「すべてに合意するつもりはないが、協力する余地はあると考えている」と伝えたという。
スタージョン氏は英政府に独立住民投票の実施を認めるよう要請しているが、スナク氏、トラス(Liz Truss)前首相、ジョンソン(Boris Johnson)元首相はこの要求を退けている。
スナク氏はBBCニュースの取材に対し、「スコットランドに変化をもたらすために、スタージョン政権と建設的に働きたいと考えている」と語った。
またスナク氏は「住民投票を認めるのか?」という質問には答えず、「我々は英連邦が直面している多くの課題で協力し、問題解決に必要な違いを生み出すことができる」と主張した。「我々は協力し、違いを生み出すことができます。そうすべきです!」
スタージョン氏は13日、会談について、「建設的かつ友好的であった」と声明を発表した。
英政府はスコットランドの独立願望について、2014年の住民投票で結果が示された指摘している。
<2014年のスコットランド独立住民投票>
賛成44.7%:反対55.3%
しかし、スタージョン氏はブレグジッドで状況は変わったと主張し、再投票を行うと英政府に迫っている。しかし、英最高裁は昨年11月、英政府の承認なしで住民投票を行うというスコットランド政府の訴えを違憲と判断した。
<2016年のブレグジット国民投票>
イングラ 残留46.62%:離脱53.38%
スコット 残留62.00%:離脱38.00%
北アイル 残留55.78%:離脱53.38%
ウェール 残留47.47%:離脱52.53%
結果 残留48.11%:離脱51.89%。