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イギリス空軍がベルギーに要員派遣へ、ドローン対応

欧州では9月下旬以降、ドローン飛行により、ドイツ、スウェーデン、デンマークなどの空港で閉鎖や混乱が発生している。
ベルギーのドローン禁止看板(AP通信)

イギリス政府は9日、ベルギー国内の空港で身元不明のドローンが目撃されたことを受け、ベルギーに軍の要員を派遣すると明らかにした。

EUとNATOの本部があるベルギーでは先週、首都ブリュッセルとリエージュの空港にドローンが飛来し、滑走路が一時閉鎖された。

米国の核兵器が保管されている軍事基地の近くでも正体不明のドローンが目撃され、警察がパトロールを強化している。

イギリスのナイトン(Richard Knighton)空軍大将はBBCのインタビューで、「ベルギー当局からの要請を受け、イギリスは同国を支援するため、人員と装備を派遣する」と語った。

ヒーリー(John Healey)国防相も声明を出し、「不正なドローン活動に対抗するために、NATO加盟国であるベルギーにイギリス空軍の専門家チームを派遣する」と発表した。

またヒーリー氏は「ハイブリッドな脅威が増大する中、私たちの強みは、同盟関係と、重要なインフラや空域を防衛、抑止、保護するという集団的決意にある」と述べた。

欧州では9月下旬以降、ドローン飛行により、ドイツ、スウェーデン、デンマークなどの空港で閉鎖や混乱が発生している。

ドイツ国境近くにあるベルギー軍基地の上空でも先月、数機のドローンが目撃された。オペレーターは特定されなかった。

一部の欧州当局は一連のドローン飛来をロシアによるハイブリッド攻撃と非難している。

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