イギリス反移民デモが暴動に、警察官負傷、難民の性的暴行事件に抗議
ロンドン北東部のホテル前には100人を超える抗議者が集まった。
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イギリスの検察当局は21日、ロンドン近郊の移民が収容されているホテル前で抗議デモが行われ、一部の暴徒が警察官に石や卵を投げつけ、負傷者が出たと明らかにした。
ロンドン北東部のホテル前には100人を超える抗議者が集まった。
デモ隊は性的暴行の疑いで逮捕された移民の男に対する怒りを表明した。
機動隊が暴動に備える中、デモ隊は「子供たちを救え」「本国に送り返せ」と叫び、一部が暴徒化。機動隊に物を投げつけた。
同様のデモは先週にも行われた。
エセックス州警察は声明で、「平和的に始まったデモが再び暴動に発展し、警察官を傷つけ、パトカーを損傷させた」と批判した。
エチオピア出身の難民認定申請者である38歳の男は今月初め、ロンドン近郊エッピングのレストランでピザを食べていた14歳の少女にキスを迫り、翌日も同様の行動を繰り返したとされる。
検察はその後、性的暴行罪3件、少女に性行為をするよう扇動した罪1件、暴力を伴わない嫌がらせ1件で男を訴追した。
内務省によると、この男は先月末、小型ボートでドーバー海峡を渡り、イギリスに不法入国した。
イギリスでは反移民を公約に掲げる新興右派政党「リフォームUK」が過去数カ月で支持率を一気に伸ばし、スターマー政権に圧力をかけている。
不法入国した移民をルワンダに送還するという前政権の計画を破棄したスターマー政権は人身売買組織を摘発し、そのビジネスモデルを破壊することで、移民問題をコントロールすると約束していた。
しかし、今年イギリスに到着した移民は先週初めの時点で2万1000人を超え、昨年同時期から56%も増加している。