パレスチナ・アクションの支持者532人逮捕、英ロンドン警視庁が発表
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英ロンドン警視庁は10日、ロンドン中心部で反イスラエル活動を展開する団体「パレスチナ・アクション」を支持する集会に参加したとして、532人を逮捕したと明らかにした。
このデモは議会議事堂前の広場で9日に行われ、数百人が連邦議会の決定に抗議した。
議会は先月初め、パレスチナ・アクションのメンバーが空軍基地に侵入し、飛行機を損傷させたことを受け、活動を禁じる法律を可決・公布した。
ロンドン警視庁によると、逮捕された532人の大半がパレスチナ・アクションへの支持を表明するプラカードを掲げたことで逮捕されたという。
同庁は声明で、反テロ法に違反し非合法組織を支持したとして522人を、さらに公務執行妨害を含む複数の容疑で10人を逮捕したと述べた。
クーパー(Yvette Cooper)内相はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「パレスチナ・アクションは暴力、破壊行為、広範な刑事損害を伴う深刻な攻撃を行ったため禁止されていることを理解すべきだ」と書いた。
現地メディアによると、今回逮捕された532人のほぼ半数が60歳以上の高齢者であった。
パレスチナ・アクションの支持者は過去1ヶ月間、イギリス各地でデモを行い、この禁止令が表現の自由を侵害している主張してきた。
デモ参加者はパレスチナ自治区の国旗を振りながら「ガザから手を引け」と叫び、通行人にデモに参加するよう促した。
イスラエルはガザ地区への軍事侵攻に関して、国際司法裁判所(ICJ)と複数の人権団体からジェノサイド(集団殺害)で非難されている。
イスラエルはジェノサイドを否定。ICJをイスラム組織ハマスの「応援団」と呼んでいる。
パレスチナ・アクションは23年10月にガザ紛争が始まって以来、イギリスでイスラエルと関連する防衛企業や他の企業を標的としてきた団体の一つである。
スターマー政権は9月にパレスチナ国家を承認すると表明。イスラエルを怒らせているが、多くのパレスチナ支持者はガザ紛争を終わらせるために政府が十分なことをしていないと批判している。