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ロンドンで反移民デモが暴動に発展、5人逮捕、警察官2人負傷

今年イギリスに到着した移民は8月30日時点で3万2000人を超え、昨年同時期から50%も増加している。
2025年8月30日/イギリス、ロンドン近郊、移民の強制送還を求めるデモ(ロイター通信)

イギリス・ロンドンの一部地域で反移民デモが暴動に発展し、5人が逮捕された。ロンドン警視庁が30日、明らかにした。

それによると、ヒースロー空港の近くにある難民が収容されているホテルに押し入ろうとしたとして、2人が逮捕されたという。

ロンドン警視庁は声明で、「この乱闘で警察官2人が軽傷を負った」と明らかにした。

ロンドン東部にある別の難民収容ホテルの外でも男性3人が逮捕された。この3人組もホテルに押し入ろうとしたという。

ロンドンの地方裁判所は最近、市郊外にある難民申請者向けのホテルに収容されている移民・難民を退去させるよう命じたが、高裁は29日、スターマー政権の主張を認め、この判決を覆した。

反移民団体はこの判決に激怒し、各地で小規模な抗議デモを行っている。

ロンドン警視庁は声明で、「こうした問題に平和的に抗議するデモに乗じた暴力や破壊行為には厳しく対処する」と警告した。

イギリスでは先週末、全国各地で反移民派と親移民派が抗議デモを行った。

スターマー(Keir Starmer)首相は不法入国した移民をルワンダに送還するという前政権の計画を破棄。人身売買組織を摘発し、そのビジネスモデルを破壊することで、移民問題をコントロールするとしてきた。

しかし、今年イギリスに到着した移民は8月30日時点で3万2000人を超え、昨年同時期から50%も増加している。

政府の統計によると、24年7月から25年6月の間の亡命申請者は11万人超。その多くがアフリカや中東の紛争地から逃れた人々であった。

欧州の移民問題は主にアフリカや中東からの難民・移民の急増により深刻化している。

紛争や貧困から逃れた人々が海や陸路で欧州を目指し、イギリスやドイツなど、一部の国に負担が集中している。

移民の受け入れをめぐり、各国で意見が分かれ、イギリスでも極右勢力の台頭を招いた。また、社会統合や治安、経済への影響も課題となっており、欧州全体での協調した対応が求められている。

イギリスの新興右派政党「リフォームUK」のファラージ(Nigel Farage)党首は今週初め、次回の総選挙で勝利した場合、欧州人権条約から脱退し、子供を含む不法入国者全員を即時に拘束・国外退去させると表明した。

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