◎イギリスでは7月末、17歳の容疑者がサウスポートのダンススクールで女児3人を殺害、10人に大怪我を負わせた事件を受け、移民排斥を求める暴動が発生。警察は合計1380人を逮捕した。
イングランド北部の裁判所は6日、先月発生した極右の暴動中に200人以上の移民を保護していたホテルの外に火を放ったとして、27歳の男に対し、禁固9年の実刑判決を言い渡した。
地元メディアによると、バーリー(Thomas Birley)被告は放火、扇動罪、違法武器を所持した罪を認めたという。
被告は先月4日、北西部サウスポート近郊のホテル前でゴミ箱に薪をくべ、火を放った。ホテルの入り口が暴徒の攻撃で被害を受けたものの、警察が対処したため、火事にはならなかった。
判事は被告が意図的にホテルに火を放とうとしたと指摘。一連の暴動の中で最も悪質な攻撃のひとつであり、到底許されるものではないと批判した。
また判事は被告が「白人至上主義者の考え方 」とまではいかないまでも、それに近い考えを持ち、身勝手に行動したと述べた。
被告は人種差別に基づく嫌がらせなどの前科があり、前回の審問で生命を危険にさらす意図での放火、暴力の扇動、違法武器の所持を認めた。
判事は8月上旬にイングランドで発生した他の暴力事件と同様、このホテル襲撃も 「人種差別主義に満ちている 」と述べた。
イギリスでは7月末、17歳の容疑者がサウスポートのダンススクールで女児3人を殺害、10人に大怪我を負わせた事件を受け、移民排斥を求める暴動が発生。警察は合計1380人を逮捕した。
警察はこの暴動に関連する捜査を続けている。