◎イギリスもロシア・ウクライナ戦争がもたらした食料やガソリン価格の高騰に悩まされている。
2022年6月18日/イギリス、ロンドン、物価の高騰に抗議するデモ(Yui Mok/PAメディア)

イギリスの首都ロンドンで18日、物価の高騰に抗議するデモ行進が行われ、数千人が参加した。

デモ隊は政府にインフレ対策の強化、経営層には賃上げを求め、多くの低中所得者層が困難に直面していると訴えた。

ジョンソン(Boris Johnson)首相はこの問題への対応が遅いと批判されている。

イギリスもロシア・ウクライナ戦争がもたらした食料やガソリン価格の高騰に悩まされている。

ある活動家グループは「福祉ではなく戦争予算を削れ」と書かれた横断幕を掲げて行進した。SNSに投稿された動画によると、このグループは首相官邸近くの警察官にブーイングを浴びせていた。

ロンドン南部ブリクストン地区の慈善団体で働く男性はAP通信の取材に対し、「政府は貧困層が苦しんでいることを全く理解していない」と語った。「私は子供を養うために自分の食事を削る母親をたくさん見ています」

「ジョンソンを追い出せ」と書かれた看板を掲げる女性は、「イギリスは開発途上国ではない」と憤慨した様子で語った。「ばかげた戦争に私たちの税金を使わないでください、とジョンソンに言いたいです」

デモを主催した労働組合会議(TUC)の調査によると、賃金はインフレに追いついておらず、組合に所属する労働者はこの15年で1人当たり約2万ポンド(約330万円)を事実上失ったという。

ジョンソン氏は食料・ガソリン・電気・ガス・水道料金の高騰に悩む国民を助けるために「汗水たらして働くよう」圧力をかけられている。

あるデータ会社によると、イングランドの一般的な家庭の1回当たりの給油費用は平均100ポンド(約1万6000円)を超えたという。

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