◎イギリス経済の80%を占めるサービス部門のインフレが高止まりしている。
イギリス国家統計局(ONS)が18日、先月の消費者物価指数(CPI)を公表した。
それによると、CPIは前年同月比で2.6%増となり、過去8カ月で最も高い水準まで上昇。10月は2.3%であった。
これにより、イングランド銀行(中央銀行)が利下げに踏み切る可能性はアナリストの予想通り、低くなった。
ONSによると、イギリス経済の80%を占めるサービス部門のインフレが高止まりしている。燃料価格の上昇も全体の数値を押し上げた。
イングランド銀行の目標値である2%からさらに遠ざかったことで、利下げの可能性は低くなった。
同行の主要政策金利は4.75%。19日に今年最後の政策決定会合を行う。
ロンドンのシンクタンク「レゾリューション・ファウンデーション」のリサーチ・ディレクターは声明で、「最新のデータはイギリスが頑固なインフレに悩まされていることを示している」と述べた。
連邦準備制度理事会(FRB)は18日、フェデラルファンド(FF、短期借入)金利を0.25%引き下げることを決めた。利下げは3会合連続。これにより、FF金利の誘導目標は4.25~4.50%となった。