英検察、中国のスパイ容疑で告発された男性2人の起訴取り下げ
検察は取り下げの理由を明らかにしていない。
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イギリスの検察当局が中国のスパイとして活動したとして告発されていた男性2人の起訴を取り下げた。当局が15日、明らかにした。
クリストファー・キャッシュ(Christopher Cash、30歳)氏とクリストファー・ベリー(Christopher Berry、33歳)氏は21年末から23年2月の間に、「敵に有益」かつ「イギリスの安全または利益に悪影響を及ぼす」可能性のある情報や文書を中国に提供したとして、国家機密法違反で起訴された。2人は容疑を否認していた。
キャッシュ氏は国会の元調査員で、野党・保守党の安全保障・外交問題担当の議員らと協力していた。ベリー氏はオックスフォードシャーを拠点とする学者で、2015年から中国で教鞭を執っていたと報じられている。
2人は中国の諜報員と疑われる人物と接触していたとされる。
2人は来月ロンドン地裁で裁判を受ける予定であった。検察は取り下げの理由を明らかにしていない。