◎事件は1月31日に発生。35歳のアフガニスタン人が腐食性物資を撒き散らし、女性と子供2人、助けにきた大人3人、警察官3人が負傷。このうち女性と子供2人が入院した。
ロンドン警視庁は9日、南西部クラパムで先月末に発生した化学物質散布事件の容疑者がテムズ川に転落、死亡した可能性が高いと発表した。
事件は1月31日に発生。35歳のアフガニスタン人が腐食性物資を撒き散らし、女性と子供2人、助けにきた大人3人、警察官3人が負傷。このうち女性と子供2人が入院した。
メトロポリタン警察の報道官は記者会見で、「周辺の防犯カメラを解析した結果、容疑者はテムズ川に落ちたと結論づけられた」と語った。
それによると、この時期のテムズ川の流れは速く、遺体が見つかる可能性は低いという。
警察はテムズ川の下流で捜査を続けており、周辺住民に川岸などで不審物を見つけた時は通報するよう呼びかけている。
女性と子供2人に腐食性物質をかけた容疑者はアフガン難民の男で、顔の右側に大きな傷を負っていることが判明した。
警察によると、この女性は以前、容疑者と交際していたという。
BBCなどによると、この男はアフガン難民時代の2018年に性犯罪で逮捕され、有罪判決を受けた後、亡命を申請。当局はこれを却下したものの、その後、男はアフガンに帰国すれば迫害されると主張し、イギリスに留まる許可が下りたされる。
この際、男は当局に「キリスト教に改宗した」と報告していたとみられる。