◎同社の便はすべてキャンセルされ、数千人が影響を受けた。
イギリスの大手航空会社フライビーの旅客機(Getty Images)

イギリスの大手航空会社フライビーは28日、公式ホームページで破産手続きを開始したと発表した。

地元メディアによると、同社の便はすべてキャンセルされ、数千人が影響を受けたという。

フライビーは2020年3月にも倒産。従業員2400人を解雇した。しかし、昨年4月に再出発し、ベルファスト、バーミンガム、ロンドンなど、多くの路線を運航していた。

スイスやオランダ行きの国際線も欠航が決まっている。同社は予約者に謝罪し、「空港に行ってもフライビーの便は運行していない」と注意を呼びかけた。

また同社は「乗客は自分で他の航空会社、鉄道、バス会社などを手配する必要がある」と説明した。

SNSには困惑と怒りのメッセージが多数寄せられている。あるツイッターユーザーは「別の便を予約できず、ホテルを予約する羽目になりそうだ」と投稿している。「フライビーの役員はこの怒りと出費の責任を取ってください!」

イギリス民間航空局(CAA)は28日の声明で、「フライビーの経営破綻が同社の従業員と顧客にとって苦痛であることを承知している」と述べている。

フライビーは1年前、23路線で週530便を運航する計画を示し、イギリスの空に帰ってきた。同社の事業と資産は2021年4月、米ヘッジファンド「サイラス・キャピタル・パートナーズ」の関係会社が買収した。

英政府は28日、「突然の欠航で帰国手続きに苦慮している人と職を失った人を支援したい」と声明を出した。

フライビーを含む多くの航空会社がコロナがもたらした混乱に悩まされ、資金繰りに苦労している。

英政府は声明の中で、「フライビーの便の大半は国内線であり、代替の交通手段を確保しやすい」と述べている。

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