◎イギリス政府は今週、ナチスドイツから世界を救った大英国軍の兵士数十人にタンクローリーを運転させた。
10月6日、イギリスのボリス・ジョンソン首相はマンチェスターで開催された保守党会議の中で、国を統一し、経済を変革し、イギリスを生産的でダイナミックな国にすると誓った。
イギリスのガソリンスタンドは空になり、移民トラック運転手は祖国に帰還し、労働者不足の影響で店舗の棚はすっからかんになったが、ジョンソン首相はこれらの問題を回避したうえで、「私たちはできる」と党員に語りかけた。
ジョンソン首相は冗談をちりばめた明るい演説の中で、「ブレグジットとパンデミックの結果、高賃金で高度なスキルを供えた経済が構築され始めている」と主張した。「イギリスの経済は長い間放置されてきた方向転換に着手しています。これまでの失敗をフォローするために移民を利用するという考えは間違っています...」
またジョンソン首相は、国家予算の約4分の1を投じて運営している国民保健サービス(NHS)の活動を維持するための増税計画を擁護し、現在の医療体制を速やかに修正すると約束した。
友好的な群衆の前でリラックスし活気に満ちたジョンソン首相は、長い間放置されてきた問題の多くが保守党政権の元で発生したことには触れず、「イギリスはダイナミックな国になる」と語った。保守党は過去40年の約3分の2の間、政権を握っている。
ジョンソン首相はトラック運転手やその他の労働者の不足が経済危機を引き起こしているにもかかわらず、イギリスはブレグジットでより多くの自由を得たと称賛した。ブレグジットはイギリス国内でビザなしで働くEU市民の権利を打ち負かし、致命的な労働者不足を引き起こした。
イギリス政府は今週、ナチスドイツから世界を救った大英国軍の兵士数十人にタンクローリーを運転させた。地元メディアの取材に応じたある男性は、「偉大なる大英国軍はブレグジットの失敗を穴埋めするタンクローリー部隊を発足させたようです」と語った。
また政府は、外国のトラック運転手最大5,500人に短期緊急ビザを発行するという計画も明らかにした。国内のトラック運転手不足は10万人規模と推定されている。
一方、マンチェスターの会議場周辺に集まり抗議デモを行った養豚業者は、「食肉処理場の労働者不足の影響で数千匹の豚が無駄に屠殺され、殺された豚たちは埋め立て処理されることになる」と憤慨した。
デモに参加したメリル・ワード氏は、危機を緩和するために肉屋を募集したジョンソン首相の政策を却下した。「なぜ無駄なことをするのですか?政府の政策は完全に完全に無駄です」
ジョンソン首相は、企業は労働力を確保するために賃金を含む雇用条件を改善し、結果、市民の生活はより豊かになると主張している。
ジョンソン首相は党員に対し、「高賃金、高スキル、高生産性経済への移行には時間がかかり、時には困難に直面することもあるが、有権者は国民投票でブレグジットを支持しました」と語った。
しかし、一部の経済学者は、移民が賃金を押し下げるというジョンソン首相の主張は誤解を招きやすく、進行中の経済計画は不完全と批判している。
中道左派のシンクタンク公共政策研究所のジョージ・ディブ博士は、「政府の政策は明らかに不完全であり、欠如は問題を悪化させる可能性がある」と指摘した。「ブレグジットで移民労働者を追い出してもイギリスの経済は底上げされず、賃金と労働条件も改善しません」
多くの保守派も、NHSを支援する新しい医療税、物価の上昇、世界的な天然ガス価格の高騰によるエネルギーコストの上昇、福祉給付金の停止が国民の生活に打撃を与える可能性があると懸念を表明している。
政府は10月6日から週約27ドル(3,000円)の福祉給付金を停止し、給付の対象である400万人以上を打ち負かした。
オックスファム・インターナショナルのダニー・スリスカンダラジャCEOは、福祉給付金に依存している人々の多くが低賃金労働者であると述べた。「政府はコロナ禍にもかかわらず、厳しい生活を余儀なくされている人々を助けてきた福祉給付金を停止しました...」