◎ロシアによるウクライナ侵攻後、黒海には両国の機雷が無数に設置され、海運の安全を脅かしてきた。
トルコ、ブルガリア、ルーマニア政府は11日、黒海に設置された機雷に対処する協定に調印した。
ロシアによるウクライナ侵攻後、黒海には両国の機雷が無数に設置され、海運の安全を脅かしてきた。
トルコのギュレル(Yasar Guler)国防相はイスタンブールの記者団に対し、「この協定によりNATOの同盟国3カ国の間で機雷対策タスクフォースが設立され、機雷に対処することになる」と語った。
またギュレル氏は「既存の緊密な協力・協調を強化することにより、黒海における機雷とより効果的に戦うため、協定に署名することを決めた」と述べた。
ブルガリア外務省の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「地雷は港湾、通信網、重要な水インフラに危険をもたらす。この対抗策は3カ国、NATOの利益でもある」と書き込んだ。
ルーマニア政府は「ロシアの国際法を蔑ろにするウクライナ侵略と黒海への機雷設置はこの地域だけでなく、世界に影響を及ぼす深刻な問題であることを認識すべきだ」と表明した。
トルコ政府は先週、イギリスからウクライナに寄贈された2隻の掃海艇が黒海への立ち入りを拒否したことを受け、協定への署名を決めた。
ロシアとウクライナは黒海に機雷を設置したとして互いを非難してきた。