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北マケドニア・ナイトクラブ火災の初公判、35人出廷

捜査当局はナイトクラブの防火対策が不十分だったことや、営業許可が不正に取得されたとして、元財務相、警察幹部、元市長、クラブオーナーなど35人を逮捕・起訴している。
2025年11月15日/北マケドニア、首都スコピエの裁判所(ロイター通信)

北マケドニア・首都スコピエの地方裁判所で19日、今年3月に発生したナイトクラブ火災の裁判が始まった。

この火災は北東部コチャニのナイトクラブで3月16日未明に発生。花火ショーの最中に引火し、63人が死亡、200人以上が負傷した。犠牲者のほとんどが10代後半から20代前半の若者であった。

捜査当局はナイトクラブの防火対策が不十分だったことや、営業許可が不正に取得されたとして、元財務相、警察幹部、元市長、クラブオーナーなど35人を逮捕・起訴している。

現地メディアによると、被告たちは手錠をかけられた状態で出廷。被害者の家族数十人が傍聴した。

裁判長は開廷の挨拶で「被害者遺族の悲しみと苦痛を尊重し、全ての関係者が事件に関する主張を述べ、証拠を提出する権利を保障する」と述べた。

検察はクラブの関係者、警備員、営業許可に関係した市当局者も過失致死罪などで起訴している。

有罪が確定した場合、10年以下の懲役刑に処される可能性がある。

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