◎ロシアは平和維持という名目で沿ドニエストルに兵士約1500人を駐留させている。
モルドバ東部、沿ドニエストルの警察は25日、RPG(対戦車ロケット擲弾発射器)によるものと思われる複数の爆発が国家保安庁で確認されたと明らかにした。
沿ドニエストルは1990年代初頭の「トランスニストリア戦争」でモルドバから独立したと主張しているが、モルドバ政府と国際社会はこれを認めていない。ロシア軍は分離主義勢力のテロ作戦を支援した。
内務省はフェイスブックの投稿で、「庁舎の窓が割れ、火災が発生している」と報告した。負傷者が出たかどうかは分かっていない。
モルドバの大統領は先月、EU加盟申請に署名したが、分離主義勢力は加盟に反対している。
ロシアは平和維持という名目で沿ドニエストルに兵士約1500人を駐留させており、この部隊がウクライナ南部の侵攻作戦に加わるという懸念が高まっている。
ロシア軍の高官は先週、ウクライナ南部を完全掌握し、東部ドンバスのテロ国家(ルガンスクとドネツク)から沿ドニエストルを結ぶ陸上回廊を形成するという趣旨の発言をしたとされる。
モルドバ政府はこの発言に強く反発している。