ルーマニア首都で政府の緊縮政策に抗議するデモ
中道右派・国民自由党(PNL)のボロジャン首相率いる連立政権は 財政赤字削減に向け、厳しい緊縮を推進している。
.jpg)
ルーマニアの首都ブカレストで12日、政府与党の緊縮政策に抗議するデモが行われ、数千人が市内を行進した。
デモ隊は政府庁舎前に集合後、議会議事堂へ向けて行進。「まともな賃金を要求する!」「あなたを救う者を殴るな」などと書かれたプラカードを掲げる者もいた。後者のプラカードには救急隊員の写真が添えられていた。
デモを主催した労働組合連合は公務員の賃上げ、インフレ抑制策、減税を求めている。
中道右派・国民自由党(PNL)のボロジャン(Ilie Bolojan)首相率いる連立政権は
財政赤字削減に向け、厳しい緊縮を推進している。
同国の財政赤字は2024年にGDP比9%超に達し、EU加盟27カ国の中で最も高い水準の一つになっている。
ルーマニアは今年度中に赤字を8.4%に削減する方針だ。
政府の緊縮策には増税、公共部門の賃金・年金凍結、公共支出削減、行政職の削減が含まれる。
労働組合連合は声明で「労働者は犠牲にされている。より懸命に働いているにもかかわらず、私たちは貧しくなっている」と述べた。
