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北マケドニアでナイトクラブ火災の犠牲者遺族が集会、事件の真相解明求める

この火災は北東部コチャニのナイトクラブで3月16日未明に発生。花火ショーの最中に引火し、63人が死亡、200人以上が負傷した。犠牲者のほとんどが10代後半から20代前半の若者であった。
2025年11月15日/北マケドニア、首都スコピエ、今年3月のナイトクラブ火災で死亡した犠牲者の遺族たち(AP通信)

北マケドニアの首都スコピエで15日、今年3月に発生したナイトクラブ火災の犠牲者遺族が集会を開き、数千人が参加した。

遺族たちは事件の全容解明と正義を求めて市内を行進した。

この火災は北東部コチャニのナイトクラブで3月16日未明に発生。花火ショーの最中に引火し、63人が死亡、200人以上が負傷した。犠牲者のほとんどが10代後半から20代前半の若者であった。

捜査当局はナイトクラブの防火対策が不十分だったことや、営業許可が不正に取得されたとして、元財務相、警察幹部、元市長、クラブオーナーなど34人を逮捕・起訴。来週初公判が開かれる予定だ。

遺族を含む数千人は地方裁判所まで行進。その多くが犠牲者の遺影を掲げていた。

遺族たちは汚職と腐敗が火災を招いたと非難している。当局によると、このナイトクラブをめぐっては、数多くの安全違反が確認されたという。

検察はクラブの関係者、警備員、営業許可に関係した市当局者も過失致死罪などで起訴している。

有罪が確定した場合、10年以下の懲役刑に処される可能性がある。

汚職は長い間北マケドニアを悩ませてきた。世界各国の腐敗や汚職を監視する国際的なNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)」は昨年、腐敗認識指数ランキングで北マケドニアを世界88位にランク付けした。

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