▽この事件は元旦に発生。45歳の男がバーなどで銃を乱射し、子供を含む12人を殺害。最後の現場で自らを撃ち、自殺した。
モンテネグロの中部ツェティニェや首都ポドゴリツァなどで5日、銃規制の強化を求める集会が開かれ、数千人が銃乱射事件の犠牲者を悼み、内相や警察幹部の辞任を要求した。
ポドゴリツァの内務省庁舎前では数千人のデモ隊が「辞職」「殺人者」と唱和し、内相や警察庁長官など、治安当局幹部の辞任を要求した。
集会を主催した学生ユニオンの代表はAP通信の取材に対し、「政府と警察が違法銃器を放置した結果、大量殺戮事件が発生した」と語った。「政府と警察は恥を知るべきです...」
ツェティニェの事件は元旦に発生。45歳の男がバーなどで銃を乱射し、子供を含む12人を殺害。最後の現場で自らを撃ち、自殺した。
ツェティニェの集会では数百人が犠牲者のために12分間の黙祷を捧げた。
警察によると、容疑者は過去に暴力行為と違法銃器を所持した罪で有罪判決を受けていた。
デモ隊は容疑者が有罪判決を受けた後も銃器を所持し続けたことを非難。緩い銃刀法を放置した政府と警察に責任があると主張している。
政府はこの事件を受け、違法銃器を取り締まる政令を公布した。
地元メディアによると、警察は5日、国内の数カ所を家宅捜索し、約20丁の銃器と500発以上の弾薬、爆発物を押収したという。逮捕者の情報はない。
デモ隊は銃刀法を改正し、猟銃など、特別な免許を持つ人が持つ銃器以外を全て回収するよう求めている。
モンテネグロには根強い銃文化があり、人口10万人あたりの銃所持数は世界トップクラスである。公共放送RTCGによると、国民1人当たりの銃所持数は世界第6位とのこと。