セルビア各地で政府に抗議するデモ、大統領に辞任要求
首都ベオグラードでは2000~3000人が市中心部の通りを練り歩いた。治安部隊による取り締まりは暴力は報告されていない。
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セルビアの主要都市で1日、ブチッチ政権に抗議する学生主導のデモが行われ、数千人が参加した。
参加者たちはブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領に辞任を要求。北部ノビサド駅の事故の調査を急ぎ、正義を追求するよう求めた。
この事故はノビサド駅の入り口で24年11月1日に発生。コンクリート製の天井が突然崩落し、6歳の少女を含む16人が死亡した。
ノビサド駅は1964年に建設され、近年2度改修工事が行われたものの、崩落した天井は工事に含まれていなかった。直近の工事は中国の国営企業が請け負っていた。
検察当局は先月、この事故に関連し、ベシッチ(Goran Vesic)前建設相を含む13人を追起訴したと明らかにした。
デモを主導する学生ユニオンは改修工事における汚職が事故につながったと主張している。
現地メディアによると、首都ベオグラードでは2000~3000人が市中心部の通りを練り歩いたという。治安部隊による取り締まりは暴力は報告されていない。
ノビサドを含む他の都市でもデモ行進や集会が開かれた。
デモ隊は非暴力を誓い、参加者に平和的に抗議するよう呼びかけてきたが、6月末に一部が暴徒化し、数百人が逮捕される事態となった。
その後も散発的に暴動が発生。治安部隊はその都度、催涙ガスと放水砲でデモを鎮圧してきた。