◎この事故はノビサド市中心部の鉄道駅の入り口で11月1日に発生。コンクリート製の天井が突然崩落し、6歳の少女を含む15人が死亡、2人が重傷を負った。
セルビア北部ノビサドで1日、1カ月前に発生した駅天井崩落事故の犠牲者を追悼する人々が市内を行進した。
現地メディアによると、数千人が参加したとみられる。
この事故はノビサド市中心部の鉄道駅の入り口で11月1日に発生。コンクリート製の天井が突然崩落し、6歳の少女を含む15人が死亡、2人が重傷を負った。
デモ隊は赤い手形が描かれた巨大な横断幕を列の先頭に掲げ、市中心部の通りを行進した。
デモ隊はその後、中央広場の地面に赤い大きな手形を描き、ブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領と政府与党に抗議した。
事故が起きた駅は1964年に建設され、近年2度改修工事が行われたものの、崩落した天井は工事に含まれていなかった。直近の工事は中国の国営企業が請け負っていた。
野党はずさんな改修計画が事故を招いたとして、ブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領と与党に責任を取るよう求めている。駅の落成式には多くの政府高官が出席していた。
検察当局は先月、この事故に関連してベシッチ(Goran Vesic)前建設相を含む13人を逮捕した。
ブチッチ氏は1日、抗議デモの権利を擁護したうえで、「市中心部の大通りを封鎖するのは市民に対する究極の暴力だ」と批判した。
デモに参加した野党議員たちは中国の国営企業が施工した駅舎改修工事やその他インフラプロジェクトに関する文書の閲覧を許可するよう求めている。