◎スウィフトさんは8~10日に首都ウィーンでコンサートを開く予定であったが、この事件を受け、3公演の中止を決定。1日あたりの動員数は6万5000人を予定していた。
オーストリアで予定されていた米歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんのコンサートを襲撃する計画を立てたとされる主犯格の弁護士が警察の発表に異議を唱えた。地元メディアが13日に報じた。
それによると、容疑者の計画は「絵空事」であり、実行することは到底できなかったという。
オーストリア内務省によると、コンサート襲撃未遂で逮捕されたのは主犯格とみられる19歳のオーストリア人(男)、イラク出身の18歳(男)、主犯格と接触したとされる男の3人。
スウィフトさんは8~10日に首都ウィーンでコンサートを開く予定であったが、この事件を受け、3公演の中止を決定。1日あたりの動員数は6万5000人を予定していた。
捜査当局によると、主犯格はスタジアムの外でナイフや自家製の爆発物を使い、できるだけ多くの人を殺すテロを行いたかったと自供したという。
捜査当局は主犯格の自宅を捜索し、化学物質や爆発物向けのデバイスなどを押収したとしている。
当局は先週、主犯格が7月からテロ計画を練っていたと自供したと明らかにしていた。
しかし、主犯格の弁護人はオーストリア放送会社(ORF)の取材に対し、「依頼人の最初の尋問は断片的な記憶に基づくものである」と主張。捜査当局は「自白した」と述べていたが、弁護士はこれを否定した。
また弁護士は捜査当局が主犯格の供述に「敏感に反応しすぎている」と述べ、「当局は依頼人の証言を誇張して説明している」と主張した。
弁護士によると、主犯格は精神疾患を抱えているように見えたという。弁護士はORFに「依頼人の計画は絵空事である」と語った。
当局は逮捕した3人の身元を明らかにしていない。精神鑑定を行うかどうかも不明だ。
スウィフトさんは15日からロンドンのウェンブリー・スタジアムで5回コンサートを予定している。