◎スウィフトさんは今週8~10日にウィーンでコンサートを開く予定であったが、この事件を受け、公演を中止した。
米歌手テイラー・スウィフトさん(Getty Images/AFP通信)

オーストリア政府は9日、米歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんのコンサート襲撃計画に関連する捜査について、新たに18歳の容疑者が逮捕されたと明らかにした。

内務省によると、逮捕されたのはイラク出身の18歳男。主犯格とされる19歳のオーストリア人(男)と接触していたとされ、8日夕方、首都ウィーンで逮捕された。

もうひとりの男(17歳、オーストリア人)と主犯格は7日に逮捕された。

内務省によると、尋問のため勾留されていた15歳のトルコ国籍の男は釈放されたという。

内務省は7日の記者会見で、「主犯格の男はイスラム過激派を信奉し、先月初めにネット上でイスラム国(ISIS)の指導者に忠誠を誓った」と明らかにしていた。

それによると、主犯格と17歳の男はウィーンをテロ攻撃の標的とし、主犯格はスウィフトさんのコンサートが行われる会場を標的のひとつに選んでいたという。

スウィフトさんは今週8~10日にウィーンでコンサートを開く予定であったが、この事件を受け、3公演の中止を決定。1日あたりの動員数は6万5000人を予定していた。

オーストリア放送会社(ORF)は警察筋の話しており、「テロ未遂事件として捜査しており、逮捕された3人の関係や押収した携帯電話などを分析している」と伝えている。

内務省によると、この3人はオンライン上でイスラム過激派を信奉し、「テロ攻撃を計画している」と示唆するコメントも投稿していたとみらえる。

捜査当局は計画の詳細を明らかにしていない。

ORFは警察筋の話として、「テロ攻撃の動機を示す証拠と、爆発物を製造できる物質を押収した」と伝えている。

捜査当局は容疑者がスウィフトさんのコンサート会場を下見した可能性もあるとみて、監視カメラの映像などを調べている。

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