スイス、トランプ政権との関税交渉継続、39%発動
スイスの関税率は欧州諸国の中で最も高く、多くの専門家が景気後退を招く可能性があると警告している。
.jpg)
スイスのズッター(Karin Keller-Sutter)大統領は7日、トランプ米政権との関税交渉を継続すると改めて表明した。
トランプ(Donald Trump)大統領は米国に有利な世界貿易の再構築を推進する一環として、スイスを含む各国の輸入関税の引き上げを命じる大統領令に署名。スイスは39%の相互関税を課された。
スイスの関税率は欧州諸国の中で最も高く、多くの専門家が景気後退を招く可能性があると警告している。
この関税はスウォッチ、ロレックス、パテックフィリップの時計、高級チーズやチョコレートなどの米国への輸出を阻害すると予想される。
スイス国民はこの関税率にショックを受けている。業界団体は最近、何万人もの雇用が危機にさらされると警告した。
米国はロシュやノバルティスなどの大手企業が生産する医薬品の最大の単一市場でもあり、昨年の市場規模は350億ドルに達した。これらの輸出品は現在のところ、関税の対象外となっている。
ズッター氏は閣議の後、記者団に対し、「影響を受ける業界、企業、そしてその従業員たちにとって、この関税は受け入れがたい」と語った。
またズッター氏は「新しい提案に基づく交渉が進行中である」と強調した。
スイスの24年の対米貿易黒字は385億スイスフラン(約7兆264億円)であった。
トランプ(Donald Trump)米大統領は7日、「長年にわたって米国を利用し、ずっと笑い続けてきた国々からの数十億ドルが米国に流れ込み始めるだろう」とSNSに投稿した。