▽ブラッテンの地元当局は17日、アルプスの山腹から大量の土砂が流れ込む可能性があるとして、約300人の住民に避難を命じた。
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スイス南部バレー州の人気観光地ブラッテンで土砂災害のリスクが高まっているとして、家畜も避難命令の対象に加わり、羊、牛、ウサギが避難を余儀なくされた。現地メディアが21日に報じた。
ブラッテンの地元当局は17日、アルプスの山腹から大量の土砂が流れ込む可能性があるとして、約300人の住民に避難を命じた。
ブラッテンの村長は21日の記者会見で、「住民の避難は完了し、あとは190頭の羊、26頭の牛、約20羽のウサギを安全な場所に移すだけだ」と語った。
中央政府がこの避難を支援。消防、警察、自治体がヘリを投入した。
住民と牛がいつ家に戻れるかは分からない。
現場で山腹の監視と評価を行っている専門家は記者会見で、「霧と曇りのため正確な評価は難しいが、山腹の岩、土砂、氷河の状態が安定しているとは言えず、注視しなければならないことに変わりはない」語った。
この専門家は前日の記者会見で、「今のところ、最良のシナリオに近い状態で物事が推移しているように見える」と述べていた。
それによると、いくつかの小さな土石流が発生したものの、150万立方メートルもの巨大な土砂の塊が一度に崩れ落ちる可能性は低いという。
中部ベルニーズアルプスの集落ブリエンツは2年前、巨岩を含む岩石流が村のすぐ近くまで押し寄せ、全住民が避難。昨年にも土砂崩れのリスクがあるとして、一時避難を余儀なくされた。