スイス40人死亡バー火災、検察が男性経営者の勾留を請求
火災は1日未明、同店で催された新年の集いの最中に発生し、40人が死亡、116人が負傷する大惨事となった。
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スイス南部バレー州のクランモンタナで1月1日未明に発生したバー火災について、検察当局は9日、バ-の男性マネジャーについて裁判前勾留(予防拘禁)を裁判所に要請した。この火災では40人が死亡、多数の負傷者が出ており、当局は被疑者が逃亡する恐れがあるとしてこの措置を求めた。妻であり共同経営者でもある女性については、司法監視下での釈放が適当と判断されたという。
このバー火災は1日未明、同店で催された新年の集いの最中に発生し、40人が死亡、116人が負傷する大惨事となった。死者の多くは10代後半から20代半ばの若者で、遺体の身元確認には遺族によるDNA提供が必要となるケースもあった。
当局の捜査によると、火災はシャンパン瓶の上に飾られたスパークリングキャンドルが天井近くの素材に引火したことがきっかけとみられている。バーの天井には防音材が使用されていたが、この素材が安全基準に適合していたかどうか、キャンドルの使用が許可されていたかどうかの検証が進んでいる。また、建物の防火検査は2019年以降行われておらず、法定の安全点検が欠如していた可能性も指摘されている。
検察はバー「Le Constellation(ル・コンステレーション)」の経営者として商業登記簿に登録されているこの夫妻を過失致死、過失傷害および過失により火災を発生させた疑いで刑事捜査していると明らかにした。男性マネジャーについては逃亡の恐れを理由に勾留要請が出されたが、正式な勾留の可否は裁判所の判断を待つことになる。
9日にはスイス全土で犠牲者への追悼が行われた。追悼式では政府主催の式典のほか、全国の教会の鐘が5分間鳴らされ、参列者らが黙祷を捧げた。また、現地では大きなスクリーンに式典の様子が映し出され、遺族や市民らが悲しみに暮れた。
中央政府の代表や周辺国からも追悼の意が示されており、事件は防火安全管理のあり方や夜間営業施設の規制に対する国内外の議論を呼んでいる。消防安全規則の遵守や定期検査の実施、緊急時の避難経路確保など、事故の再発防止策が今後の焦点となる見込みだ。こうした中で、検察の勾留要請は事件の責任追及に向けた重要な一歩と受け止められている。
