スイス南部バー火災、花火が出火原因か、40人死亡、119人負傷
火災は新年の祝賀イベント中にバー「Le Constellation(ル・コンステレーション)」内で発生し、少なくとも40人が死亡、119人が負傷した。現場は当時、多数の若者らで混雑していた。
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スイス南部バレー州のクランモンタナで1月1日未明に発生したバー火災について、捜査当局は2日、シャンパン瓶の上に取り付けられた「スパークリングキャンドル(発射型花火)」が天井に近づきすぎたことが出火原因と考えていると発表した。
火災は新年の祝賀イベント中にバー「Le Constellation(ル・コンステレーション)」内で発生し、少なくとも40人が死亡、119人が負傷した。現場は当時、多数の若者らで混雑していた。
捜査当局は出火原因の究明を進めており、シャンパンなどに使われる装飾用の小型花火が天井近くで火花を散らし、内装材に引火した可能性が高いとみている。当該装飾は上方向に火花を放つタイプのもので、低い天井に接触したことで出火につながったとされる。現場の内装に使用されていた吸音材やその他可燃性素材の適合性、安全設備や避難経路の整備状況についても引き続き検証が行われている。
火災は1日の午前1時半ごろに始まり、瞬く間に燃え広がったとされる。目撃者は店内で火の手が急速に広がる様子を見たと語り、客らが狭い階段や出口に殺到、窓を割って脱出しようとする人もいたという証言がある。炎と濃い煙が瞬く間に天井付近から広がり、室内は極めて危険な状況に陥った。
被害者の多くは10代から20代の若年層で、負傷者には重傷者も含まれている。火災の影響でバー周辺は閉鎖され、遺体安置所や安否情報のホットラインが設置されるなど対応が進められている。負傷者の国籍は様々で、現地当局や各国大使館が家族への連絡や支援に当たっているという。
当局は今後、バーの安全基準や建築・消防法令への適合状況、装飾花火の使用許可の有無、避難経路や消火設備の整備状況などを詳細に調べる方針だ。また、責任の所在が明らかになれば、過失致死などの刑事責任追及も視野に入れて捜査を進める可能性がある。現時点で特定の人物や団体が容疑者として扱われているとの情報はない。
この火災はスイス国内でも近年まれに見る大規模な悲劇となっており、同国の観光地としての安全対策や娯楽施設の火災防止対策が改めて問われる事態となっている。現地では追悼の意を示す集いが続き、関係者や住民らが犠牲者の冥福を祈っている。
