スイス40人死亡バー火災、裁判所が男性経営者に3カ月間の予審勾留命じる
この火災は1月1日の新年祝賀中に発生し、40人が死亡、116人が負傷する大惨事となった。
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スイスの裁判所は12日、南部バレー州のクランモンタナで1月1日未明に発生したバー火災に関連して、男性経営者に対し、3カ月間の予審勾留を命じた。対象となったのはバー「Le Constellation(ル・コンステレーション)」のマネージャーであり共同経営者でもあるジャック・モレッティ(Jacques Moretti)氏、検察側が「逃亡のおそれ」を理由に勾留を求めていた。
この火災は1月1日の新年祝賀中に発生し、40人が死亡、116人が負傷する大惨事となった。主に10代から20代の若者たちが被害に遭い、スイス国内外に衝撃を与えた。火災は地下フロアの天井に施された防音材に近づいたスパークリングキャンドルが引火したことがきっかけとみられている。バーは何年にもわたって適切な安全点検が行われていなかった疑いもあり、当局はその点も調査している。
裁判所は声明で、モレッティ氏の予審勾留は捜査手続きの正常な遂行を確保するための措置であり、最終的な刑事告発の前に行われるものであると説明した。また、保釈金などの代替的な保証措置が検察の要求を満たすと判断されれば、勾留は解除される可能性があると述べた。裁判所は逃亡のおそれに対する懸念を最優先理由として挙げる一方、モレッティ氏は有罪が確定するまでは無罪と推定されるとの原則も強調している。
事件をめぐっては、モレッティ氏と妻が共同経営者として捜査対象となっている。夫妻はスイスの商業登記簿でもバーの所有者として登録され、検察は2人に対し、過失致死、過失傷害、過失による放火など複数の罪状を適用している。妻については、現時点で予審勾留は命じられていないものの、司法監督下に置かれていると報じられている。
捜査当局はバーの安全基準が遵守されていたかどうかについて引き続き調査を進めている。特に消防設備や緊急避難経路の適切性、定期的な安全検査の実施状況などが焦点となっている。報道では、このバーは少なくとも数年間にわたって年次の安全検査を受けていなかった可能性があると伝えられ、規制当局の監督不行き届きも批判の対象となっている。
この火災を受け、クランモンタナの市長や政治指導者らは深い悲しみを表明し、犠牲者と遺族への哀悼の意を示している。また、国内ではクラブやバーなどの公共施設における安全規制の強化を求める声が高まっている。当局は捜査を継続し、関係者の責任の程度を慎重に見極める方針である。
