◎レストランやナイトクラブなどのオーナーはダンスパーティーを開く前に役所に申請書を提出し、手数料を支払っている。
スウェーデン政府は13日、レストランやナイトクラブなどの施設でダンスパーティーを開催する際に必要な許可証を廃止したいと提案した。
公共放送スウェーデン・テレビ(SVT)によると、この法律は20年ほど前に施行されたという。店舗のオーナーはダンスパーティーを開く前に役所に申請書を提出し、手数料を支払っている。
これが廃止されれば、いちいち許可証を取得する必要がなくなる。
首相府の報道官は、「申請を廃止する代わりに警察にその旨を届け出るよう規則を変更したい」と提案した。警察への連絡は電話やFAXで可能とし、手数料もかからない。
許可証の手数料はダンスパーティーの規模によって異なり、最低でも700クローネ(約9000円)かかる。許可を得ずにパーティーを開いた場合、オーナーは酒類販売や営業免許を失う可能性がある。
首相府は声明の中で、「国家がダンスを規制するのは合理的ではない」と述べている。「ダンス許可証を廃止することで、パーティーを主催するオーナー・企業の手間を省き、官僚主義とコストを削減することができます...」
スウェーデンのSNSユーザーは「そんな変な法律あったの?」「ダンス許可証?」などといったコメントを投稿し、政府の提案を歓迎した。
法改正には連邦議会の承認が必要。政府は今年7月1日に公布したいと提案した。
連邦議会は2016年、ダンス許可証の廃止を求める決議案を全会一致で可決したが、法改正手続きは遅々として進まず、棚上げされ続けてきた。