◎2人の身元と国籍はあきらかにされていない。
スウェーデンの最高裁判所は13日、トルコで指名手配されている男性2人の身柄引き渡し請求を棄却した。
最高裁は判決文の中で、「2人はスウェーデンで難民認定を受けており、トルコに送還することはできない」と述べている。
2人の身元と国籍はあきらかにされていない。
トルコ政府は2人が米国に拠点を置くトルコ人のイスラム教指導者ギュレン(Fethullah Gulen)師の活動に関与しているとして、身柄の引き渡しを求めている。
トルコは2016年のクーデター未遂にギュレン師が関与しているとして、その関連ネットワークをテロ組織に指定している。
スウェーデンは今年5月に反テロ法を強化。NATO加盟の障害になっていたトルコの理解を得ることができると期待されていた。
この刑法改正により、過激派組織に関与、促進、強化、支援する目的で参加した個人には4年以下の懲役刑が科されるようになった。
最高裁は「2人がトルコに送還された場合、迫害にさらされる危険性がある」と強調。難民認定を受けている者を政府の都合で送還することはできないとした。