◎85人はアフリカ北部モロッコもしくはセネガルからボートに乗ってカナリア諸島を目指したとみられる。
スペイン・カナリア諸島の沿岸警備隊が沖合で移民85人を救助し、そのうち1人の死亡を確認した。現地メディアが25日に報じた。
沿岸警備隊によると、生存した84人の内訳は男性83人、女性1人。全員サハラ砂漠以南からアフリカ北部に渡った亡命希望者とみられる。
AP通信は関係者の話しとして、「84人はグランカナリア島に移送され、そのうち数人が病院で手当てを受けている」と報じた。
85人はアフリカ北部モロッコもしくはセネガルからボートに乗ってカナリア諸島を目指したとみられる。
沿岸警備隊は25日の夜明け前にボートを発見した。
この海域で活動するスペインのNGO「カミナンド・フロンテラス(Caminando Fronteras、CF)」によると、今年1~6月の間にボートでカナリア諸島を目指し死亡または行方不明になった移民は1000人近くにのぼるという。
スペインへの亡命を希望するアフリカ人の多くがアフリカ北部にあるスペインの飛び地セウタとメリリャに陸路で亡命を試みている。
CFは今年初めに公表したレポートの中で、昨年スペインを目指して死亡または行方不明になった亡命希望者は確認できているだけで2400人近くに達したと報告。その多くがアフリカと中東の紛争地から逃れた移民とされる。