◎事故は9日の現地時間午前9時前に発生した。
坑道(Getty Images)

スペイン当局は9日、北東部カタルーニャ自治州の郊外にあるカリ鉱山でトンネルが崩落し、作業員3人が死亡したと発表した。

報道によると、事故は9日の現地時間午前9時前に発生。州都バルセロナの北西約80kmに位置するカリ鉱山の深さ約900m地点が一部崩落した。

地元警察は3人の遺体を収容したと発表している。

亡くなった3人のうち2人はカタルーニャ工科大学の学生。インターン中とみられる。

もうひとりは鉱山を所有する会社のインターンに参加していた。この会社はイスラエルの首都テルアビブに本社を置くICLグループの子会社である。

ICLはこの事故に関する声明を出していない。スペイン国営テレビによると、このカリ鉱山では10年前にもトンネルの崩落事故で作業員2人が死亡している。

カタルーニャ自治州政府は犠牲者と遺族に哀悼の意を表した。

一方、同政府の労働局は現場に調査官を派遣すると発表した。検察も捜査を行うとしている。

カタルーニャ自治州の鉱業部門を取りまとめる団体は声明で「このカリ鉱山は定期的に行う安全検査をクリアしていた」と述べている。最後の検査は3週間前に行われていた。

連邦政府の統計によると、鉱業部門で働く労働者は昨年末時点で約2万人。この20年で半減したという。

2016~2021年の鉱業部門における死亡災害は一桁台で推移している。

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